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Vertex AI×Claude 料金早見表|2026年改名後の最新単価

「Vertex AI 料金」で検索しているあなたに、最初に伝えるべき事実があります。Vertex AI は2026年4月の Google Cloud Next 2026 で「Gemini Enterprise Agent Platform」(以下 GEAP)へ改名されました。API・旧URLは互換維持なので既存コードはそのまま動きますが、日本語の解説記事の多くはまだ改名前のままです。

本記事は「Vertex AI(GEAP)で Claude と Gemini を使うといくらかかるか」に絞って、モデル別単価の早見表・エンドポイントによる料金差・SDK 設定・無料枠までを、2026年7月5日時点の公式情報で整理します。私は Vertex 経由で Claude と Gemini を業務で試用・検証し、Google Cloud(GCP)の権限管理やネットワークは業務で利用してきました。

急ぐ方は 料金早見表4ルート比較 だけ読めば、単価と選び方の判断材料が揃います。

結論|Vertex AIは改名済み・Claudeは使える・料金の要点

Vertex AIが2026年4月にGemini Enterprise Agent Platformへ改名されたことを示す図。API・SDK・旧URLは互換維持で、Claudeの提供・USD建て従量課金・$300の無料クレジットは改名後も変わらないことを整理している

まず改名の事実関係です。Google は Google Cloud Next 2026(2026年4月22〜23日)で、Vertex AI を Gemini Enterprise Agent Platform へ改名すると発表しました(Gemini Enterprise Agent Platform|Google Cloud(取得:2026-07-05)、日本語解説は G-gen の解説記事(取得:2026-07-05))。API・SDK・旧 URL は互換維持のため、既存の連携コードを書き換える必要はありません。

その上で、この記事の結論を3行にまとめます。

  • Claude は GEAP で引き続き使えます。Claude Fable 5 / Opus 4.8 / Sonnet 5 / Sonnet 4.6 / Haiku 4.5 がパートナーモデルとして提供されています。
  • 単価は直 API と同水準です。例えば Claude Sonnet 4.6 は入力 $3・出力 $15(100万トークンあたり)。ただし単一リージョン指定は global エンドポイント比で約10%割高になります。
  • 新規アカウントには $300・90日間の無料クレジットがあり、小さく試す分には実質無料で始められます。

私の立ち位置も正直に書いておくと、本番運用のメインは Anthropic の直 API で、Vertex(GEAP)経由の Claude は試用・検証の範囲です。長期運用のノウハウや SLA・契約条件の細部は、公式情報と社内の情報システム部門・法務の確認を優先してください。

料金早見表|Claude・Geminiのモデル別単価と割引

Claude の単価から見ていきます。単位はすべて 100万トークン(MTok)あたりの USD で、global エンドポイントの基準単価です(Claude 公式料金ページ(取得:2026-07-05))。

モデル入力出力
Claude Fable 5$10$50
Claude Opus 4.8$5$25
Claude Sonnet 5$2$10
Claude Sonnet 4.6$3$15
Claude Haiku 4.5$1$5

補足が3つあります。Sonnet 5 の $2/$10 は 2026年8月31日までの導入価格で、9月1日以降は $3/$15 に戻ります。バッチ処理(非同期の一括実行)は 50%引きプロンプトキャッシュのヒット部分は基準単価の 0.1倍で読めるため、同じ前提文を繰り返し送る用途では実効コストを大きく下げられます。そして前述のとおり、単一リージョン・multi-region 指定はこの表の約1.1倍です。

💰 単価はすべて 2026年7月5日時点のもので、変動があります。契約前には必ず公式の料金ページで最新値を確認してください。

次に Gemini です。GEAP の看板モデルで、単価は Claude より一段安い帯に置かれています(GEAP 料金ページ|Google Cloud(取得:2026-07-05))。

モデル入力出力
Gemini 3.1 Pro Preview$2$12
Gemini 3.5 Flash$1.50$9
Gemini 2.5 Pro$1.25$10
Gemini 2.5 Flash$0.30$2.50

Gemini 3.1 Pro Preview の単価は入力 20万トークン以下の場合の値です。使い分けの感覚としては、試用時と同じで「速さとコスト重視なら Flash、込み入った指示には Pro」が現実的でした。Gemini を直 API(Google AI Studio 経由)で使う選び方は Gemini API 使い方の記事 にまとめています。

無料枠は、新規アカウント向けの $300・90日間クレジットが入口です。ただし課金事故には注意してください。Qiita などには「検証後の GCP 環境を放置していたら約10万円課金されていた」という体験談が共有されており、生成 AI 以外のリソース(常時起動のインスタンスなど)が原因になることも多いです。予算アラートを最初に設定し、無料クレジットの期限をカレンダーに入れ、検証が終わったらリソースを消す——この3点をセットで運用してください(予算とアラートの設定|Google Cloud(取得:2026-07-05))。

Claude on Vertexの使い方|モデルID・SDK・エンドポイント3種

Claude on Vertexのエンドポイント3種を比較した図。globalは基準単価で推奨、multi-region(us・eu)と単一リージョン指定はいずれも約10%割高。データ所在地の要件がなければglobalを選ぶのが最安と示している

実際に呼び出すコードです。Anthropic 公式 SDK の Vertex 用クライアントを使い、現在の推奨は region="global" です(Claude on Vertex AI|Anthropic 公式(取得:2026-07-05))。

# 事前準備(初回のみ)
pip install 'anthropic[vertex]'
gcloud auth application-default login
from anthropic import AnthropicVertex

client = AnthropicVertex(
    project_id="YOUR_PROJECT_ID",
    region="global",  # 現在の推奨
)

message = client.messages.create(
    model="claude-sonnet-4-6",
    max_tokens=512,
    messages=[
        {"role": "user",
         "content": "こんにちは"},
    ],
)
print(message.content)

モデル ID は注意点です。現行世代(Sonnet 4.6 以降)は claude-sonnet-4-6 のように直 API と同じ素の ID をそのまま指定します。古い解説記事にある日付サフィックス付きの ID(claude-xxx@2025... 形式は旧世代のスナップショットのみ)を現行モデルに付けると動きません。

2026年7月時点で GEAP から使える Claude と提供状況はこうなっています(Claude パートナーモデル|Google Cloud Docs(取得:2026-07-05))。

モデル状態補足
Claude Fable 5提供中最上位・1Mコンテキスト
Claude Opus 4.8 / 4.7提供中4.7以降1Mコンテキスト
Claude Sonnet 5提供中1Mコンテキスト
Claude Sonnet 4.6提供中1Mコンテキスト
Claude Haiku 4.5提供中200Kコンテキスト
Claude Sonnet 4 など旧世代非推奨移行推奨
Claude Sonnet 3.7提供終了呼び出し不可

エンドポイントは3種類から選びます。global は空きのあるリージョンへ自動振り分けされる基準単価の入口で、可用性も高く、迷ったらこれです。multi-region(us / eu) は処理を米国内・EU内に限定でき、単一リージョン指定は特定リージョンに固定できますが、どちらも global 比で約10%割高になります。データ所在地の要件が社内・顧客契約にあるかどうかで選んでください。

コスト見積もりでもう1つ重要なのがトークナイザの世代です。Sonnet 5 は新世代トークナイザの影響で、同じ文章でも Sonnet 4.6 比で約30%トークン数が増えます。「導入価格 $2/$10 だから安い」と単価だけで乗り換えると請求が想定とずれるため、移行時は実プロンプトでトークン数を再計測してください。

Claude Code on Vertex(GEAP)

ターミナル型 AI コーディングの Claude Code も、環境変数3つで Vertex(GEAP)経由に切り替えられます。会社の GCP 契約・請求に Claude Code の利用料を載せたい場合の選択肢です(Claude Code on Google Vertex AI|公式(取得:2026-07-05))。

export CLAUDE_CODE_USE_VERTEX=1
export CLOUD_ML_REGION=global
export ANTHROPIC_VERTEX_PROJECT_ID=YOUR_PROJECT_ID

この構成なら API キーの個人管理が不要になり、利用量は GCP の請求に一本化されます。Claude Code 自体の使い方は Claude Code 使い方の記事、定額プランとの費用比較は Claude Code 料金の記事 を参照してください。

4ルート比較|直API・Bedrock・Vertex・Foundryの使い分け

Claudeを業務で使う4ルートの比較図。Anthropic直APIはAPIキー認証で個人〜小規模向け、AWS BedrockはAWS IAMでAWS中心の会社向け、Vertex AI(GEAP)はGoogle Cloud IAMでGCP中心の会社向け、Microsoft FoundryはCCU課金でMicrosoft中心の会社向け。「Azure系ではClaude不可」は旧情報だと注記している

Claude を業務で使うルートは、現在 4本あります。以前の本記事を含め「Azure 系では Claude は使えない」と書かれた記事が多く残っていますが、これは旧情報です。現在は Microsoft Foundry 経由で Claude を利用できます。

ルート認証・課金向いている組織
Anthropic 直 APIAPIキー・トークン課金個人〜小規模。新モデル最速
AWS BedrockAWS IAM・トークン課金AWS 中心の会社
Vertex AI(GEAP)GCP IAM・トークン課金Google Cloud 中心の会社
Microsoft FoundryAzure・CCU課金($0.01/CCU)Microsoft 中心の会社

トークン単価は直 API・Bedrock・Vertex でほぼ同水準です(Foundry のみ CCU という独自単位の課金で、見積もりの立て方が異なります)。だから選ぶ基準は料金差ではなく、会社がすでに契約しているクラウドと、権限・請求をどこに一本化したいかです。私自身の触り比べでも、GCP の IAM・VPC・監査ログにそのまま乗れることが、料金差以上に Vertex を選ぶ理由になっていました。

導入時にやりがちな失敗も、4つに圧縮して挙げておきます。

  • 権限を渡しすぎる:全員に全モデルを開放してしまう。「必要な人に、必要な分だけ」の最小権限が原則です。
  • コスト見積もりが甘い:予算アラートなしで月末の請求に驚く。料金早見表の単価×想定トークン数で先に概算し、アラートを設定します。
  • 個人・少人数なのに最初から Vertex で固める:GCP 設定に時間を取られます。小さいうちは直 API(Anthropic API の記事 参照)や Google AI Studio が手軽で、要件が出てから移っても遅くありません。
  • 提供状況・規約の確認漏れ:モデルの提供リージョンや提供終了(前章の表参照)を確認せず設計してしまう。パートナーモデルは Google と Anthropic 双方の最新情報を確認します。

私が試用時に感じた最初の壁は、コードよりも手前の「GCP プロジェクトと課金アカウントの設定」でした。ここは公式のクイックスタートを見ながら1つずつ進めるのが結局いちばん早く、動かす前のプロンプト検証はブラウザ上の Studio(味見の場所)で十分です。競合ルートの詳細は AWS Bedrock の記事Azure OpenAI Service の記事 にまとめています。

最後に要点です。Vertex AI は GEAP へ改名済みだが互換維持で実務への影響は小さいこと、Claude は4ルートのどこでも単価ほぼ同水準で使えること、global エンドポイント+予算アラートが料金面の基本形であること。この3つを押さえれば、2026年時点の意思決定には十分です。

私は営業を約7年、その後エンジニアとして約6年(SES と自社開発)歩いてきて、いまは生成 AI を業務で扱う現役のエンジニアです。もし「営業や事務の経験しかないけれど、生成 AI を扱える側に回りたい」と感じている方がいたら、その道のりは私自身が歩いてきた道です。本サイトでは未経験から生成 AI エンジニアを目指す方向けの講座を準備しており、興味があればメルマガで先行のご案内をする予定です。

内容に誤りを見つけられた場合や、ご質問は send@bon-bon-tools.com までお寄せください。

よくある質問

Q1: Vertex AI の改名で何が変わりましたか?

A. 2026年4月の Google Cloud Next 2026 で「Gemini Enterprise Agent Platform」に改名されました。名称とドキュメントの構成が変わっただけで、API・SDK・旧URLは互換維持のため、既存のコードや設定はそのまま動きます。詳しくは 結論の章 をご覧ください。

Q2: Vertex AI(GEAP)で Claude は使えますか? 料金はいくらですか?

A. 使えます。パートナーモデルとして Claude Fable 5 / Opus 4.8 / Sonnet 5 / Sonnet 4.6 / Haiku 4.5 などが提供され、単価は直 API と同水準です(例:Sonnet 4.6 は入力$3・出力$15/100万トークン、2026年7月5日時点)。単一リージョン指定は global 比で約10%割高です。詳しくは 料金早見表 をどうぞ。

Q3: Vertex AI(GEAP)に無料枠はありますか?

A. 新規アカウント向けに $300・90日間の無料クレジットがあります。消化後・期限切れ後は従量課金に移行するため、予算アラートの設定と検証後のリソース削除をセットで行うのが安全です。詳しくは 料金早見表の無料枠の段落 をご覧ください。

Q4: Claude は直 API・Bedrock 経由とどちらが安いですか?

A. トークン単価はどのルートもほぼ同水準です。Vertex(GEAP)で global エンドポイントを使えば直 API と同じ基準単価なので、料金よりも「会社がすでに契約しているクラウド」「権限・請求の一本化」で選ぶのが現実的です。詳しくは 4ルート比較 をどうぞ。

Q5: Vertex AI(GEAP)の課金事故を防ぐには?

A. ①予算アラートを最初に設定する、②無料クレジットの期限をカレンダーに入れる、③検証が終わったらリソースを削除する、の3点です。放置した環境に数万〜10万円規模の請求が来たという体験談は珍しくありません。詳しくは 料金早見表の章 をご覧ください。

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出典

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