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AI 小説の書き方|無料ツール・プロンプト・著作権まで一望(クラウド/ローカルの選び方)

「AIに小説を書かせたい。でも、どのツールから始めればよいか分からない」——無料枠、専用ツール、ローカルLLMが並ぶと迷います。AIは下書きの相棒にはなりますが、ボタン1つで完成原稿が出る道具ではありません。

最初は汎用チャットの無料枠で、プロットとキャラを整え、本文を場面ごとに書かせるのが迷いにくい入口です。本記事では3系統の選び方から、プロンプト、規約、著作権までを一望できます。

とりあえず最短で1回試したい方は、お手持ちの ChatGPT・Claude・Gemini のどれか1つを開き、書き方の4ステップだけ真似してみてください。先に全体像を掴みたい方は、次の一行マップからどうぞ。

結論と一行マップ|まず汎用チャット無料枠から・AIは下書きの相棒

迷ったら、まずは汎用チャット(ChatGPT・Claude・Gemini)の無料枠から始める——これが結論です。AIで小説を書く道具は大きく3系統に分かれ、それぞれ「手軽さ」と「自由度」のバランスが違います。

  • 汎用チャット(ChatGPT / Claude / Gemini):いちばん手に入りやすい入り口。無料枠があり、会話しながらプロットも本文も頼める。「とりあえず無料で試す」ならここ。
  • 小説特化ツール(NovelAI / AIのべりすと など):小説に振った機能(続きの生成・世界観の保持)が特徴。創作に没頭したい人向け。
  • ローカルLLM(手元で完結):ネットに出さず自由に書ける代わりに、パソコンの性能と多少の準備が要る。中身は別記事に譲ります。
AIで小説を書く道具を3系統に整理した俯瞰マップの図解。汎用チャット(ChatGPT/Claude/Gemini・無料枠あり・まず試すならここ)、小説特化ツール(NovelAI/AIのべりすと・続き生成や世界観保持が得意)、ローカルLLM(手元のPCで完結・プライバシー重視向け)を、手軽さから自由度・プライバシーへの軸の上に並べている

業務でAIに文章を任せるときも、私はまず「会話で気軽に頼める」汎用チャットから入ります。営業時代、新しい商材を覚えるのに分厚いマニュアルより詳しい先輩への雑談のほうが頭に入った——あの感覚に近いです。手元で完結させたい・自由度を上げたい段階に進んだら、ローカルの記事(AIで小説をローカルLLMで書く方法)へどうぞ。

そもそもAIで小説は書けるのか(できることと、限界)

書けます。ただし「完成原稿が一発で出る」のではなく、「下書き・たたき台・推敲の相棒」として書ける、というのが正確なところです。過度な期待を先に冷ましておくと、結果的にラクに進められます。

AIが得意なのは、プロット(あらすじ)の骨子出し、キャラ設定の叩き台、場面描写の言い換え、誤字や冗長な文の推敲。逆に苦手なのは、長編全体を通した一貫性、固有名詞の取り違え、「あなただけの文体」の完全な再現、そして事実関係の正確さです。

なぜ苦手な部分が出るのか。AIは大規模言語モデル(LLM)といって、根っこは「次に来そうな言葉を予測する道具」だからです。本屋で隣に座った博識な人が流れに乗って話を続けてくれるイメージで、流れは作れますが、長い物語の整合性を最後まで覚えていてくれるわけではありません。

私自身、1時間ぶんの会議メモを一気に「要約して」と渡すと、要約が浅くなったり発言者を取り違えたりすることがよくありました。これがいわゆるハルシネーション(もっともらしいウソ)で、小説では「3章前に死んだはずのキャラが普通に登場する」といった設定の取り違えとして出ます。だから私は、長文を一息で任せず場面ごとに区切って渡します。この「分割して渡す」コツは小説でもそのまま効きます(詳しくは書き方の4ステップ)。

「ボタン一つで受賞作」は今のところ出ません。けれど「白紙のページに最初の一行を置いてくれる相棒」としては十分に頼れます。生成AIそのものをもう少し知りたい方は、生成AI入門 もあわせてどうぞ。

3系統の選び方|汎用チャット・小説特化・ローカルと無料の実態

3系統を中立に見渡します。「どれが一番か」より「自分はどこから始めるか」で選ぶのが現実的です。

汎用チャット(ChatGPT / Claude / Gemini)

いちばん手に入りやすい入り口です。私が業務で日常的に叩いているのもこの3つで、「下書きさせて、自分が直す」という挙動は体に染みています。会話でプロットを練り、キャラ設定を表にまとめさせ、場面ごとに本文を書かせる——この往復が小説でもそのまま使えます。無料枠があるので、最初の一本にはここが向いています。

公式の入り口は、ChatGPT が OpenAI 公式、Claude が Anthropic 公式、Gemini が Google 公式 です。料金や無料枠の条件は変わりやすいので、最新は各公式で確認してください。

小説特化ツール(NovelAI / AIのべりすと など)

小説を書くために機能を振ったサービスです。NovelAI は公式サイトによると、物語の執筆支援に加えて画像生成も備えた創作プラットフォームで、続きの生成や世界観の保持に向いた使い方が想定されています(NovelAI 公式、取得:2026-06-24)。AIのべりすとは公式によると、日本語の物語生成に特化したサービスとして案内されています(AIのべりすと公式、取得:2026-06-24)。

私自身は小説用途でこれらを使い込んでいないので、機能比較や優劣の断定は控えます。料金・機能・商用利用の可否は各サービスのヘルプで最新を確認するのが確実です。「日本語の物語をどんどん続けてほしい」人は、こうした特化ツールを覗いてみてもいいと思います。

ローカルLLM(手元で完結)

自分のパソコンの中だけでAIを動かす方法です。書いた文章を外に送らずに済むのが大きな利点で、その代わりパソコンの性能と多少の準備が要ります。私自身は Ollama という仕組みで、Mac の手元にモデルを置き、大きなモデルを量子化(軽く圧縮)して載せる機構まで触っています。

ただ、ローカルで小説を書く実装の中身——どのモデルが向くか、環境構築、プロンプトの作り込み、長編の一貫性の保ち方——は、本記事で薄く触れるより専用記事にすべてまとめてあります。深掘りしたい方は、AIで小説をローカルLLMで書く方法、日本語に向くモデルは ローカルLLMの日本語対応、GUIで手軽に動かす入り口は LM Studio の使い方 をどうぞ。

無料で始める(無料・無制限・登録なしの実態と注意)

「完全無料・無制限・登録なし」を全部同時に満たすサービスは、正直に言うと多くありません。ここを最初に知っておくと、ガッカリせずに済みます。

汎用チャットには無料枠がありますが、回数や使える機能に制限があるのが普通です。私も込み入った作業は有料プランを使っていて、無料枠だけだと長い小説を一気に書かせるには物足りない場面が出ます。一方ローカルLLMは利用そのものは無料ですが、動かすパソコンの性能という「別のコスト」がかかります。

「無料・登録なし・ログイン不要」を前面に出すサイトを使うときは、入力した文章の扱い(学習やサービス改善に使われる可能性)・広告の多さ・生成品質・利用規約を一度は確認しておくと安心です。なお料金や無料枠の条件はとても変わりやすいので、本記事では具体的な金額を断定しません。最新の条件は必ず各サービスの公式ページで確認してください。

書き方とプロンプト|4ステップの進め方・指示は4ブロックで渡す

最初の一場面は無料チャットと本記事の4ステップで試せます。そこから第1話を通すと、設定の渡し直しや失敗出力の直し方が必要です。初稿→ダメ出し→リテイクの実測記録とプロンプト30本をまとめた¥980のガイドは、環境構築の章まで note で無料試し読みできます(価格・内容の最新情報は note でご確認ください)。

進め方は4ステップです。コツは一つだけ——「一気通貫で全部書かせない」こと。場面ごとに区切って往復すると、ぐっと安定します。

AIで小説を書く4ステップ(プロット→キャラ設定→本文→推敲)のフロー図解。AIに任せるのは下書き・言い回しの候補出し・要約・別案の量産、自分が決めるのはテーマ・設定の一貫性・最終的な good/no-good の判断。長文は一息で任せず章・場面ごとに区切って渡すと設定の取り違えが減る、という線引きを示している

①プロット(あらすじ・起承転結):「こんなテーマで短編のあらすじを3案ください」と出させ、気に入った骨子を選んでAIと往復しながら膨らませます。物語の幹を決めるのは自分、枝葉のアイデア出しはAI、という役割分担にすると迷いません。

②キャラ設定:登場人物の名前・性格・口調・関係を、表の形で出させます。私は業務で何かをまとめさせるとき、必ず最初に「この形で出して」と枠(出力テンプレート)を渡します。枠を決めずに頼むと毎回バラバラの形で返り、後で整える手間が増えるからです。キャラ設定でも同じで、先に枠を渡すと安定します。

③本文:ここが最大のコツです。「1章まるごと」ではなく「この場面だけ」と区切って書かせます。長く任せるほど一貫性が崩れやすいので、場面ごとに渡し、できあがりを自分が確認しながら次へ進む。会議メモを30分・15分に区切って要約させるのと、まったく同じ考え方です。

④推敲:誤字脱字・てにをは・冗長な表現・トーンの統一を、AIに見てもらいます。「気になる箇所を指摘して」と頼むと、自分では気づきにくいクセが見えてきます。ローカルLLMで手元の文章を推敲する話に踏み込みたい方は、ローカルLLMで文章校正 にまとめてあります。

各ステップで「AIに任せる所」と「自分が決める所」を分けるのが、最後まで自分の物語でいるための線引きです。

小説プロンプトの型(役割+設定+文体+制約)

プロンプト(AIへの指示文)は、4つのブロックに分けて渡すと安定します。思いつきで長文を打つより、型に沿って組むほうが結果的にラクでした。まずは型をそのまま試し、同じ技法・視点・禁止事項を毎回貼り直す段階になったら、Claude Code の Skill として常設する方法が次の選択肢になります。

小説プロンプトの型・4要素(役割+設定+文体+制約)の構成図解。①役割(誰として書くか)②設定(舞台・登場人物・あらすじ)③文体(視点・トーン・一人称/三人称)④制約(文字数・禁止事項・出力範囲)を1つずつ渡すと、狙いに近い下書きが得られ、的外れな出力が減ることを示している
  • ①役割:「プロの小説家として」「ミステリーが得意な編集者として」など、AIに立場を与える。
  • ②設定:世界観・登場人物・あらすじを渡す(②で作ったキャラ設定をそのまま貼る)。
  • ③文体:一人称か三人称か、敬体か常体か、参考にしたい雰囲気を伝える。
  • ④制約:文字数・視点の固定・使ってほしくない表現などを指定する。

コピーして使える最小テンプレートを置いておきます。

あなたはプロの小説家です。(①役割)

【設定】(②設定)
- 世界観:現代日本の地方都市
- 主人公:27歳の元営業職、皮肉屋だが情に厚い
- あらすじ:転職先で出会った同僚と、ある事件をきっかけに距離が縮まる

【文体】(③文体)
- 三人称、敬体ではなく常体
- 落ち着いたトーン、説明しすぎない

【制約】(④制約)
- 800字以内
- 主人公の視点に固定
- 暴力的・過激な描写は避ける

上記をもとに、二人が初めて言葉を交わす場面だけを書いてください。

発展|同じ技法を Claude Code の Skill に仕込む

一場面なら、上の無料テンプレートで十分です。同じ構成技法や確認手順を長編で繰り返すなら、Claude Skills の自作手順で Skill にまとめられます。ローカル環境から第1話までの実測ガイドと、文体コピーを避けて創作技法を Claude に仕込む SKILL.md のガイド(¥980・第1章まで無料試し読み)は別ルートです。最新情報は note でご確認ください。

投稿と権利の注意|二次創作・著作権・賞は規約と公式が答え

「AIで作ったから自由に投稿していい」とは限りません。AI生成作品の扱いは、投稿先のプラットフォームや賞ごとにルールが違い、しかも変わりやすいからです。ここはいずれも本記事で断定せず、各規約・各賞の規定、必要に応じて弁護士など専門家に委ねるべき領域です。

押さえておきたいのは2層あります。1つは「二次創作そのもの」の問題で、これは元の作品の権利者の方針や各社のガイドライン次第です。AIを使ったかどうか以前に、二次創作には元から守るべき範囲があります。もう1つは「AI生成作品の投稿可否・タグ付けルール」で、これは投稿先のサービスが定める利用規約に書かれています。歓迎する場・条件付きで認める場・タグ付けを求める場などさまざまで、しかも更新されていきます。

ですので「このサイトでAI小説を投稿していいか」は、その都度、該当サービスの最新の利用規約とガイドラインを確認してください。判断に迷う場合は、各プラットフォームの問い合わせ窓口に確認するのが安全です。

著作権・規約・公序良俗(いちばん大事な注意)

ここが本記事でいちばん大事なところです。AIで書いた小説を「公開する」「応募する」「商用化する」前には、著作権・利用規約・公序良俗の3つを必ず先に確認してください。論点を整理すると次のとおりです。

論点要点
(a) 学習データと著作物AIが何を学習し出力がどう扱われるかは議論が続いている。文化庁は開発・学習段階と生成・利用段階を分けて考える枠組みなどを公表(AIと著作権について|文化庁、取得:2026-06-24)。状況は流動的。
(b) 生成物の著作権AIが生成した文章の権利の扱いには、確立していない論点がある。とくに商用化や広い公開を考えるなら事前の確認が欠かせない。
(c) 賞・コンテストの応募規約AIの使用を認めるか禁じるかは賞ごとに異なる(次の賞・評価の現在地で詳しく)。
(d) 各ツールの利用規約と公序良俗ツールごとに禁止される表現がある。「ローカルだから何でも自由」も、公開すれば責任が伴う点は同じ。

くり返しになりますが、ここは「絶対に問題ない」とも「絶対にダメ」とも言えない領域です。公開・応募・商用化の前に該当する規約と賞の規定を確認し、判断に迷えば専門家に相談する——この一手間を惜しまないことを強くおすすめします。

AI小説の賞・評価の現在地(「あてにならない」と言われる理由)

AIによる小説の「評価」は、あくまで目安として受け止めるのが無難です。そして新人賞などへの応募でAIを使っていいかは賞ごとに規定が分かれます。どちらも「一律こう」とは言えません。

(a) AIの「評価」機能について:点数や講評を出してくれるツールもありますが、その結果が賞の選考や読者の好みと一致するとは限りません。「あてにならない」と言われるのは、AIの評価が「次に来そうな言葉の確からしさ」に近いものであって、人間の審査員が見る「物語の手触り」とは別物だからです。目安に使うのは構いませんが、物差しにしすぎないほうがいいと思います。

(b) 賞・公募でのAI使用可否について:これは応募する賞ごとに本当にバラバラで、明確に禁止・条件付きで容認・言及なしに分かれます。受賞の報道があっても規約はその後も変わり、賞ごとに違うので一般化はできません。新人賞や公募に出すなら、応募前に必ずその賞の最新の応募規約を確認してください。

書けたあとの出口|Kindleで売るならAI生成の申告がある

書き上がった原稿を電子書籍として出す場合、ここまでの著作権・規約の話とは別に、確認することがもう1つあります。KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)には、AI生成コンテンツを申告する仕組みがあるからです。

分かれ目は、どれだけ手を入れたかではなく「最初の文を誰が書いたか」です。公式の原文と、AIで書いた4パターンがどちらに当たるかの判定はKindle出版とAIの申告にまとめました。

よくある質問

Q1: AIで書いた小説は無料・登録なしで作れますか?

A. 「完全無料・無制限・登録なし」を全部満たすものは多くありません。汎用チャットには無料枠がありますが回数や機能に制限があり、ローカルLLMは無料でも動かすパソコンの性能が要ります。料金・無料枠の条件は変わりやすいので、最新は各公式で確認してください(無料の実態)。

Q2: AIで書いた小説の著作権は誰のものですか?

A. AI生成物の権利の扱いには、まだ確立していない論点があります。本記事では断定できません。公開・商用化の前に、使ったツールの利用規約と最新の公的な情報を確認し、判断に迷えば弁護士など専門家に相談することをおすすめします(著作権の注意)。

Q3: NovelAI と AIのべりすと、どちらがいいですか?

A. 用途で選ぶのが現実的です。公式情報によると、NovelAI は物語執筆と画像生成を備えた創作プラットフォーム、AIのべりすとは日本語の物語生成に特化したサービスとして案内されています。私自身は小説用途で使い込んでいないので断定は控えます。機能・料金・商用可否は各サービスのヘルプで最新をご確認ください(ツールの選び方)。

Q4: AI小説をローカル環境(自分のPC)で書くにはどうすればいいですか?

A. ネットに送らず、ローカル環境(自分のPC)だけで完結できるのが利点で、その代わりパソコンの性能と準備が要ります。具体的なやり方は専用記事にまとめてあります。実装の全体像は AIで小説をローカルLLMで書く方法、日本語に向くモデルは ローカルLLMの日本語対応、手軽に動かす入り口は LM Studio の使い方 をどうぞ。

Q5: 小説の挿絵やカバーをAIで作るには?

A. 文章のAIとは別系統の「画像生成AI」を使います。無料で始める方法を AI画像生成 無料 にまとめているので、そちらをご覧ください。


生成AIを業務で扱う aikun が、AIへの指示設計とローカルLLMでの第1話検証をもとに書いています。賞・著作権は各公式・規約をご確認ください。

本記事の内容に誤りや古くなった情報を見つけられた場合は、send@bon-bon-tools.com までご連絡いただけると助かります。確認のうえ修正します。


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