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営業からIT転職は遅くない|営業7年が武器・未経験から現役PMになった道

「営業しかやってこなかった文系の自分が、いまさらIT・技術職なんて」——私もそう思っていました。法人営業を約7年4ヶ月続けたあと、テックキャンプ福岡校で学び、未経験からコードを書く開発現場へ入りました。いまは自社開発を経て、現役のプロジェクトマネージャー(PM)として生成AI関連の開発に関わっています。

結論から言うと、「営業 IT 転職」にはIT営業へ進む道と、開発・エンジニアへ職種を変える道があります。本記事は後者に絞り、営業経験のどの行動を持ち込めたか、どこは新しく学ぶ必要があったか、私が実際に歩いた順番を整理します。私と同じ結果を保証するものではありませんが、営業経験を応募書類や面接でどう伝えるかまで具体化できます。

まず自分にどっちが向くかの分岐図だけ先に見たい方は、そこだけ確認してから戻ってきてもらっても大丈夫です。

まず2つの道を分ける|IT営業か、開発・エンジニアか・営業スキルが武器になる理由

「営業 IT 転職」で検索する人には、実は2種類が混ざっています。「IT営業(IT業界の営業職)に移りたい人」と、「営業をやめて開発・エンジニアになりたい人」です。この2つは、必要なスキルも学習量も向き不向きもかなり違います。

「営業 IT 転職」の2つの道(IT営業へ=業界チェンジ/営業→開発・エンジニアへ=職種チェンジ・本記事はこちら)の分岐図

前者の IT営業 は「職種は営業のまま、扱う商材だけITに変える」道で、業界を変えるイメージです。営業力をそのまま武器にできる立派な選択肢ですが、本記事では深く扱いません。「IT営業のほうが気になる」方は、別ページを探してもらうのがいいと思います。

本記事が振り切るのは後者、「営業 → 開発職(エンジニア=システムやアプリを作る側)」です。私自身、法人営業から未経験で SES に入り、自社開発を経て、いまは PM をしています。職種そのものを「売る側」から「作る側」へ変える道です。ここから先は、営業から技術職に飛び込む話だと思って読み進めてください。

営業の「何が」ITで武器になるか——課題ヒアリング=要件定義という発見

営業で当たり前にやっていたことの多くが、エンジニアの仕事に形を変えて効きました。なかでも一番大きかったのは、課題ヒアリングがそのまま 要件定義(作るものの中身=仕様を決める工程)に効いた、という発見です。下の図が、私が感じた「営業スキル→ITスキル」の変換のイメージです。

営業で磨いたスキルがITで効く形に変わる変換マップ(課題ヒアリング→要件定義/意図の先読み→仕様の行間補完/気配り→チーム調整/胆力→学習継続)

営業で磨いたスキルITで効いた形
課題ヒアリング曖昧な要望を「仕様」に翻訳する要件定義
意図の先読み仕様の行間を補い、レビューで困りごとを先回り
気配り・調整力顧客・上司・他部署(ステークホルダー)の間を回すチーム開発・PM
折れない胆力分からないことの連続に当たり負けしない学習継続力

とくに課題ヒアリングは、お客様が「とにかく安いのが欲しい」と言いつつ本当に欲しいのは「安心して使い続けられること」だった、という場面を何度も経験してきました。言葉の裏のニーズを引き出す訓練が、ユーザーの曖昧な要望を仕様に翻訳する力にほぼそのまま化けました。胆力のほうも、1日に約60件の訪問をして断られ続けた日々が、未経験で技術を学ぶときに効いています。

ただしこれは「営業出身なら誰でも有利」という話ではなく、私の場合はこう効いた、という体験談として読んでもらえたらと思います。

営業経験を自己PRへ落とし込むときは、IT未経験の自己PRを求人票の仕事へつなげる手順で、書き出しから提出前の確認まで整理しています。

公開データでも傾向は裏づきます。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)で「システムエンジニア」のスキル重要度を見ると、傾聴力4.6・読解力4.5・要件分析(仕様作成)4.2と、営業で毎日やっていた対人・読解・要件まわりが高めに出ています。一方どの職種でも最重要に出るのはプログラミング(重要度4.8〜5.3)で、ここは営業経験では埋まらない、ゼロから積む壁です。「対人の土台は持ち込めるが、技術は新しく学ぶ」——この線引きを最初に知っておくと、学習の力の入れどころを間違えずに済みます。

(出典: job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「システムエンジニア」(取得:2026-06-22)。スキル重要度は1〜5の目安です。)

私が営業からエンジニアになるまで|三段階の実際とリアルな壁

私のキャリアは、法人営業を約7年4ヶ月 → テックキャンプ福岡校に約半年通学 → 未経験で SES自社開発 → 現職の PM、という流れです。転職時の自己PRは、営業経験を飾らず、相手の意図を確認して動いた事実を開発職へつないだ1本で、まず無料のIT未経験向け自己PRの書き方で下書きできます。実物・穴埋めワークシート・面接での返しまで見たい方は、¥1,980の教材をnoteの冒頭無料部分から確認できますが、内定・配属を保証するものではありません(最新情報はnoteでご確認ください)。

※スクールについて:私が通った当時のテックキャンプ福岡校は対面教室でしたが、コロナ禍で全国の教室は閉鎖され、現在はオンライン受講のみになっています(運営:株式会社div)。なお、同名の「テックキャンプ就労移行スクール福岡校」は障がい者就労移行支援の別サービスで、私が通ったプログラミングスクールとは別物です。 出典: テックキャンプの教室閉鎖|プログラミングなび(取得:2026-06-16)

壁は段階ごとにありました。学習期間では、営業で動き回る毎日から机に向かう毎日への切り替えがしんどく、最初の数ヶ月は調べ方を覚えるだけで精一杯でした。転職活動は応募10社以下・内定3社・約3ヶ月以内でしたが、これは私個人の結果です。応募先や時期で変わるため、再現できる数字としては扱えません。SES入社後は、常駐先の開発がスクールとは規模も難しさも違い、「分からないので教えてください」と言えることが助けになりました。

その後、自社開発の会社に移り、いまは PM としてプロダクトの進行・調整を担っています。営業 → 未経験エンジニア → 現役PM という三段階を実際に歩いてきた、というのが私の現在地です。

転職活動の進め方そのものや、ポートフォリオ・年齢・年収といった詳しい話は、未経験エンジニア転職の全体像をまとめた記事のほうが詳しいので、そちらを参考にしてください。 未経験からのエンジニア転職の進め方はこちら

営業からITへ|転職ルート3つの選び方と、エージェント・転職先の地図

営業から開発・エンジニアへ移るルートは大きく3つです。

  • (1)独学:費用を抑えられるのが魅力。ただし文系・営業出身で周りに技術者がいないと、孤立して挫折しやすいリスクがありました。
  • (2)スクール:伴走者がいる安心感がある。私はテックキャンプ福岡校で基礎を固めてから転職活動に進みました。独学で孤立しやすい自分には続けやすかった反面、費用はかかり、合う・合わないも人によります。
  • (3)社内異動・IT営業を踏み台に:いまの会社にエンジニア部門があるなら検討の余地あり。営業として業界に入ってから徐々に開発側へ寄る進み方です。

なお「資格は必要ですか?」とよく聞かれますが、私の場合は資格そのものより、スクールで身につけた基礎と面接で語れる材料のほうが効きました。資格が必須とは言えないと感じています(人やキャリアによって変わります)。ポートフォリオ(自分で作った成果物)のほうが、未経験転職では資格より評価されやすい場面が多いです。

スクールが気になる方は、「合うかどうか」を無料カウンセリングで先に確かめてから決めるのがいいと思います。いきなり申し込むより、向き不向きを話してみてからのほうが判断しやすいはずです。

転職活動の進め方——エージェントと求人サイトの使い分け

転職活動の流れ自体は、自己分析 → 求人探し → 書類 → 面接、と一般的です。そのうえで営業出身の私が「強みが出た」と感じたのは面接でした。面接は商談とよく似ていて、面接官が本当に確かめたいことを引き出しながら自分の話を組み立てる——この感覚は営業時代にさんざんやってきたことなので、技術力がまだ未熟でも落ち着いて話せました。「なぜ営業からエンジニアに?」にも自分の言葉で答えられました(これもあくまで私の場合は、です)。

求人は、自分で探す 求人サイト と、紹介・書類添削・面接対策を行う 転職エージェント があります。IT特化型では、未経験向け求人の有無や仕事内容を確認できます。1社に絞らず、求人票と担当者の説明を比べる使い方もできます。

営業→ITの転職先はどこ?——職種と業界の地図

「結局どこに行くのか?」を地図にしておきます。大きく分けて、開発側に進む道と IT営業として進む道があります。

開発側の代表的な行き先は Web系開発(Webサービス・アプリを作る領域)、SES、社内SE(事業会社の社内システム担当)あたりです。私はまず SES から入り、その後に自社開発(Web系)へ移りました。SES は未経験の入口になりやすい一方で働き方に向き不向きがあるので、入る前に実態を知っておくのがいいと思います。

SES の働き方のリアルについては、別記事で詳しく書いています。 「SES やめとけ」は本当か——営業出身が2年半勤めた本音はこちら

IT営業として進む場合は、SaaS(クラウドで提供するソフト)の会社、SIer(システムを受託で作る会社)、外資ITといった業界が候補です。外資ITは英語力や実力主義の傾向があると言われますが、会社によって大きく違うので断定はできません。職種選びや転職先の詳しい比較は、未経験エンジニア転職の全体像をまとめた記事に譲ります。

職種・業界の選び方をもっと詳しく知りたい方はこちら。 未経験からのエンジニア転職の進め方

なぜ営業からエンジニアが増えているのか|AI時代の営業×エンジニアと、つまずきの乗り越え方

営業からエンジニアへ移る人が増える背景には、「数字ノルマがしんどい」「キャリアに頭打ち感がある」といった辞めたい理由もあると思います。ただ私が本当に伝えたいのは、もっと前向きな理由のほうです。

いまは 生成AI(文章・画像・コードを作り出すAI。ChatGPT や Claude が代表例)のおかげで、「お客様の課題を聞ける人」が「AIを使って実装までできる」と、希少な掛け算になりつつあります。課題を正しく聞き出す力は営業の人が現場で磨いてきたもので、そこに「自分で作れる」が乗ると強い。私自身、営業出身でありながら、業務で生成AIを4領域すべて——APIを自社システムから呼び出す開発、社内ドキュメント検索の仕組みづくり、Claude Code や Cursor を使った開発、社内へのAI活用推進——で扱っています。営業出身がこの4領域を横断するのは社内でも珍しいポジションです。

大きいと思うのは「営業の対人スキルは AI に置き換えにくい」点です。AIはコードを書くのが速くなりましたが、お客様の本音を引き出したり関係者を調整したりは、まだ人間の仕事です。だからこそ、その対人スキルを持つ人がAIを使えると希少性が出ます。

私がいま就いている「生成AIエンジニア」がどんな仕事で何ができるのかは、生成AIエンジニアの仕事と、なり方をまとめた記事を先に読むとゴールがイメージしやすいと思います。

「まず生成AIがどういうものか触ってみたい」という方は、入門記事から始めるのがおすすめです。 生成AI 入門——営業7年の私が30日で学んだ順番はこちら 営業出身でもAIで実装できる——AIコーディングの全体像はこちら

営業からITへ——よくあるつまずきと、私の乗り越え方

私が実際につまずいた(あるいは周りでよく聞く)ポイントは、だいたい3つです。

  • 学習途中での挫折:とくに独学だと、分からないところで一人で詰まって離れてしまいがち。私はスクールで伴走者がいる環境を選び、「一人で抱え込まない仕組み」を先に作ったことで続けられました。
  • 「自分は文系・営業だから」という思い込み:私も最初は「理系でもないのに技術職なんて」と思っていましたが、文系であること自体が障壁になった実感はほとんどありませんでした(「必ずなれる」とは言い切れませんが)。
  • 「コードが書けるようになるのか」という不安:最初から書ける人ばかりではありません。私の初期のコードも、いま見ると恥ずかしい出来です。営業時代に身につけた、次の一手を試す習慣が助けになりました。

つまずきは隠さず書いておきたいと思いました。きれいに一直線で進んだわけではなく、何度も「続けられないかも」と思いながら進んだのが、私の本当のところです。

よくある質問

Q1. 営業から IT 転職は何歳まで可能ですか?

A. 年齢で一律に「何歳まで」とは言えません。私は30代で営業から SES に移りました(あくまで私の場合です)。年齢そのものより、行動量と、作ったもの・語れる材料のほうが効く場面が多いと感じています。年齢や年収の詳しい話は、未経験エンジニア転職の全体記事を参考にしてください。

Q2. 「IT営業」と「営業からエンジニア」はどっちがいいですか?

A. 向き不向きで変わります。職種そのものを変えて「作る側」になりたいなら開発・エンジニア、営業スキルを活かしつつ業界だけ変えたいなら IT営業、という整理が分かりやすいと思います。本記事は前者(開発・エンジニア)を扱いました。

Q3. 営業 IT 転職に資格は必要ですか?

A. 私の場合は、資格そのものより、スクールで身につけた基礎と、面接で語れる材料・成果物のほうが効きました。資格が必須、とは言えないと感じています(人やキャリアによって変わります)。

Q4. 営業のコミュ力は本当に IT で活きますか?

A. 私の場合は、課題ヒアリングが要件定義に、調整力がチーム開発やPMの仕事に直結しました(武器になる営業スキルで詳しく書いています)。ただし「営業出身なら有利」と一般化はできないので、私の体験談として読んでください。

Q5. 文系・未経験でも営業から IT に行けますか?

A. 私は文系出身で、営業からエンジニアになりました(私の場合です)。「文系でも必ずなれる」とは言えませんが、少なくとも私の経験では、文系であること自体は大きな障壁ではありませんでした。


営業7年から未経験でエンジニアになり、いまは現役PMとして生成AI関連の開発に関わっている aikun が、自分が実際に歩いた道と、業務での手触りをもとに書いています。

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